数々のモデルが登場しては消えていくブランドの世界。ルイ・ヴィトンにもそうしたアイテムは存在します。中でも、ここでご紹介する「スハリ」は、その象徴的な存在かもしれません。
スハリの誕生は2003年。生みの親はルイ・ヴィトンのデザイナー、マーク・ジェイコブスでした。ニューヨーク出身のマークは、世界的にもトップクラスとされるパーソンズ美術大学を卒業後、1998年にルイ・ヴィトンのアーティスティックディレクターに就任。当初、彼の作品は「伝統あるルイ・ヴィトンにふさわしいのか」という批判にもさらされましたが、ほどなく「ヴェルニ」ラインの発表や「エピ」ラインの改革など、さまざまな革新的な実績を上げ続け、批判を一蹴。ルイ・ヴィトンに革命的な変化をもたらした才能として、今も称賛の対象となっています。そのマーク・ジェイコブスの作品のひとつがスハリラインでした。
素材は、世界的にも希少なゴートスキン(山羊革)ですが、柔らかさと丈夫さを兼ね備えている上に、上品な手触りと独特の風合いを持っています。この素材に細かな型押しを施し、デザインされたのが、このスハリなのです。
元々、トランクメーカーとして始まったルイ・ヴィトン。その長い歴史の中で培われてきた伝統や技法は、スハリのいたるところに反映されています。
例えば、ゴージャスなメタルパーツ。留め金具のセリューS錠、コーナー部分にあてられたコーナープレート、数多く打ち込まれたリベット。これらのゴールドの金具は、いうまでもなく高級感を醸し出していますし、伝統のトランクを思わせる重厚感が、さらに商品の価値を高めています。
また、コーナー部分の縫い合わせには「サドルステッチ」を採用。これは、生地の上下から2本の針を通し、互い違いに交差させながら縫い上げていくという乗馬用の鞍に用いられた縫製方法で、ルイ・ヴィトンの伝統的技法として知られています。非常に手間はかかりますが、1本の糸がほつれても、もう1本の糸が生地をしっかり押さえるという、安心をウリにした縫製方法なのです。
これらの技法を活かしたスハリラインは、いくつものアイテム展開が行われました。バッグでは比較的スタンダードな「ロックイット」をはじめ、スハリの特徴を前面に打ち出した「タランテュー」「ファビュロー」「エマーブル」、そして「アンジェニー」「エパヌイ」。いずれも細部まで計算された美しいフォルムを持ち、ブラック、ブルー、ブラウン、ベージュなど、それぞれのカラーが映える、エレガントな仕上がりとなっています。
ほかにはない独特のデザインで抜群の注目度を誇るスハリ。革新的ともいえるそのルックスの内側には、デザイナーの手腕に加えて、手にする人の使い勝手と耐久性を第一に考える、そんなトランクづくりから始まったルイ・ヴィトンの伝統へのオマージュが息付いているのです。
スハリには、「アナグラム」や「ダミエ」のような「ルイ・ヴィトンらしさ」を主張する柄やロゴが見あたりません。しかし、「そこがいい」というファンは、発売当時から少なくはありませんでした。なんといっても、エレガントでありながら強烈なオーラを放つそのデザインは、多くの女性たちを惹き付けたといわれています。
その反面、インパクトの強さゆえに「カッコいいけど、私にはどうかな…」と尻込みしてしまう女性も多かったようです。
その独特の存在感のためか、廃番となって久しい現在でも、スハリの人気は衰えてはいません。最近になってインターネットでスハリを見つけ、「このバッグ、カッコいい!」と、その魅力に取り付かれ、中古商品を探す女性もいるようです。それは、スハリが今も輝きを失っていないことの証明でもあります。
もしかしたら、長い時を経て再販され、今やルイ・ヴィトンの代表作となったダミエラインのように、スハリもいつかまた復活する時がやって来るかもしれません。
スハリについては、よく「革が傷みやすい」「塗料がはがれる」といわれ、インターネット上でもそうした記事をしばしば見かけます。確かにスハリに使用しているゴートスキンはデリケートな素材ですので、ある程度のケアは必要です。また、湿気の多い日本で、箱に入れたまま放置しておくと、それだけでバッグのあちこちが劣化してきます。
こうしたことは、スハリに限らず起こります。例えば、「ハンドルの横に塗ってあるバニッシュが劣化して、溶けるようにはがれてくる」というトラブルは、スハリ以外のラインでも起こることです。
スハリの場合、そのデザインのために普段使いがしにくく、クローゼットで眠っている時間のほうが長くなることで劣化し、結果として「スハリは傷みやすい」といわれているのかもしれません。
もし、古いスハリをお持ちであれば、まずは箱から出して状態を確認してみてください。まだ傷んでいないようならば、できるだけ箱から出し、風通しの良い所で保管するようにしましょう。バッグに限らず、レザー製品には最低限のケアは必要ですが、それ以前に重要なのが風通しの良さです。ちょっとしたことですが、これだけでお手持ちのスハリがより長持ちしてくれるでしょう。
また、「もう使うこともないかな」と思うなら、状態の良いうちに査定に出してみることをおすすめします。
【買取例1】アジェンダパルトネールPM
※お客様のご意向により、個別の買取価格は伏せさせていただいております。ご了承ください。
持ち歩きやすいコンパクトサイズの6穴式システム手帳カバー、アジェンダパルトネールPM。全体的に若干の汚れと傷があり、イニシャルが刻印されていましたが、まだまだ使用可能な状態であったため、査定額を提示させていただきました。
【買取例2】ロックイットMM
査定額:53,000円(2017年5月査定)
しなやかなゴートレザーを使用したスハリラインのバッグ。ルイ・ヴィトンの伝統的なモチーフであるスタッズや、レザーとステッチが特徴のアイテムです。全体的に小傷があるほかはダメージがなく、良好な状態でしたので今回の査定額となりました。
【買取例3】サンチュールスハリラージ
※お客様のご意向により、個別の買取価格は伏せさせていただいております。ご了承ください。
スハリラインの特徴ともいえるスタッズが施されたサンチュールスハリラージ。カラーもノワールで、合わせやすいアイテムです。目立った汚れや傷も見られず使用感が少ないため、高めの査定額となりました。
【買取例4】ブレスレット・セリュールS
※お客様のご意向により、個別の買取価格は伏せさせていただいております。ご了承ください。
特徴的なステッチが施されたブレスレットです。マニアックなアイテムながら、本体の留め金具にくすみがあるほかはダメージがなく、かなり状態が良かったため、高額査定となりました。
【買取例5】アンジェニューGM
査定額:43,000円(2017年6月査定)
山羊革素材の、スハリラインのハンドバッグ。底面には鋲が打たれ、中央のベルトやリベット、サイドのファスナーポケットが特徴的なモデルです。全体的に小さな傷とひび割れがありましたが、鍵も付属しており、底鋲には保護シールが貼られたままの状態でした。コンディションとしては弊社基準の標準状態でしたので、今回の査定額となりました。
スハリは現状、中古市場でしか手に入りません。ですから、このように安定した人気を維持していますので、買取価格も高値で安定している傾向があります。参考までに、いくつかモデル別の買取概算表を掲載しておきます。
ルイ・ヴィトン スハリ買取概算表
ブランディアは、業界内でもトップクラスの高価買取を実践しています。それを可能にしているのが、独自の理念とノウハウです。お客様からは「こんなに高値で買い取ってもらえるなんて信じられない」という声も頂戴しています。ブランディアがなぜここまでの高価買取ができるのか。その「5つの理由」をご紹介しましょう。
買取業者の命ともいえるのが、正確な査定です。ブランディアでは900万件にも及ぶ膨大な査定データをもとに適正価格を割り出しているほか、査定するスタッフの技能にも厳格な社内規定を設け、定められたカリキュラムの教育を受けた人材だけが、査定員としての仕事を手掛けることにしています。
同時に、ブランディアでは査定員を技能レベルに応じて分類し、一歩ずつステップアップしていくシステムを採り入れています。
まだキャリアの短い査定員は、査定が比較的容易なアイテムを扱います。そうして経験を重ねて査定力が磨かれてくると、一段階上のレベルにステップアップします。高額なアイテムや査定の難しい品物の査定は、熟練の査定員しか行うことができません。
また、ブランディアでは査定が必要な品物を1ヵ所に集め、1日に1,000点以上という大量の査定を行っています。しかも、通常なら1点につき1人で査定するところを、2〜3人の査定員による組織査定方式を採用。そのため、査定額のばらつきが出ることもなく、基準に基づいた正確な査定を、早く安定して行うことができます。
さらに、査定部門を1ヵ所にまとめることで、査定員に高度で均質な教育を施すことができ、査定力の維持とさらなる向上を図れます。
ブランディアでは、そのアイテムにどれほどの価値があるのかを「気分」や「情」に流されず、高度な査定力によって、「いくらまでなら買い取れる」という最高値を見極めることができるのです。
2006年にサービスをスタートさせたブランディアは、2017年5月15日に延べ利用者数が200万人を突破しました。2015年1月に累計利用者数が100万人を突破して以来、特にこの直近1年では、50万人もの利用者が増えており、宅配買取No.1(※1)を引き続き堅持しています。
この背景には、「売るならカンタン!ブランディア」などでおなじみのテレビCM(出演:菜々緒&ブルゾンちえみ)がヒットした効果もありますが、「売りたいブランド品を段ボールに詰めて送るだけ」という、ブランディアの手軽で便利な利用方法が世間一般に広く知れ渡ったこと、そしてブランディアがどこにも負けない高い買取価格をご提示してきたという実績が信用に結び付いたことが理由ではないかと考えています。
200万人ものお客様にご利用いただいているブランディアだからこそお客様にご提示できる、「スケールメリット」についてご説明しましょう。
これがブランディアの持つスケールメリットの秘密です。
※1…2017年4月楽天リサーチ調べ:ブランド・ファッションカテゴリブランディアの運営会社である株式会社デファクトスタンダード(本社:東京都大田区、代表取締役社長:尾嶋崇遠)は、2004年4月に創業し、2016年8月31日に東証マザーズに上場しています(証券コード3545)。
株式上場をするには、日本取引所グループのきびしい審査基準をクリアする必要があります。その中には、「企業内容、リスク情報等の開示の適切性」や「企業経営の健全性」といった項目があり、単に業績が伸びているだけではなく「ビジネスの内容が健全で社会に貢献している会社である」ということを市場に証明する義務があります。
ブランディアは、高い買取価格を設定することで、お客様に利益を還元できるしくみを、責任を持って提供しています。
ブランディアにお売りいただいたブランド品は、私たちが運営している「ブランディア オークション」をはじめ、「楽天市場」や「ヤフオク!」「Wowma!(ワウマ)」などのショッピングサイトを通じて、お客様に直接販売させていただいています。
一般的に中古ブランド品は、卸しや小売店などを経て販売されます。このため、卸し・小売店で働く人の人件費や店舗コストが、販売価格に上乗せされます。さらに、売れるまでの在庫管理費用なども発生しますし、売れなかった場合の利益ロスも発生します。当然、これらのコストは商品価格に上乗せされますし、買取価格の引き下げにつながる可能性も考えられます。
しかし、ブランディアのような「ネットで買取・ネットで販売」という一貫したビジネスモデルでは、このような中間マージンが一切発生しません。また、卸業者からの値引き交渉などにも応じる必要がなく、「ほしい人にほしいブランド品を、直接お得にお届けする」というフェアなサービスで、適正価格での販売が可能となっています。
同時に、ブランド品をお売りくださるお客様に対しても、コストカットによって生じた利益を還元するために、業界最高水準の高い買取価格をご提示しています。
海外ブランド商品は、為替相場の影響を少なからず受けることがあります。円高になると外車の価格が下がったり、逆に円安になると海外旅行の費用が高くなったりするということは、多くの方が経験済みでしょう。
このような為替変動による価値の上下を、ブランディアでは販売システムにおいて有効活用しています。為替の状況や各国での人気の度合いによって、買い取ったアイテムを販売するときに、それを日本国内で売るか、あるいは海外で売るかという判断をしています。
そうしたケースに対応するため、ブランディアは世界最大級のオークションサイト「eBay」と連携し、グローバルな販売網を構築しています。
「為替の状況から、海外での販売が有利だ」「○○の国では今、このアイテムの人気が高まっている」など、あらゆる情報を基にグローバルビジネスを展開し、常に変わらない安定した高価買取を可能にしているのです。
サービス開始から約10年で、200万人ものお客様からご利用いただいたブランディア。これほどのご支持をいただいた理由は、業界トップクラスの買取価格をはじめ、ひとえに「お客様のメリットとなるサービス」を目指した結果だと考えています。
私たちブランディアが選ばれるその理由を、いくつかご紹介しましょう。