森の長城プロジェクトと間伐~私たちは多様性の中に生きる存在~

断捨離×ジモティ―×ブランディア

2013年5月。ブランディアにて、「断捨離」の提唱者でクラターコンサルタント・やましたひでこさん、「ジモティー」の加藤貴博さん、そして「ブランディア」の竹内拓との対談が実現しました。3人の共通点は“捨てる”。やましたひでこさんは断捨離としての“捨てる”。ジモティーさんは「あげる(ネットフリマ)」という“捨てる”。そしてブランディアは「売る(買取サービス)」という“捨てる”。対談は進むにつれ、断捨離の考え方を中心に3者が協力して広げていきたい、新しい循環型社会が見えてきました。まずは現代社会における“捨てる”を共有することで。

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森の長城プロジェクトと間伐~私たちは多様性の中に生きる存在~

加藤
森の長城プロジェクトで仙台に行かれたと聞いたのですが、具体的にはどういった活動をしにいかれたのですか?
竹内
森の長城プロジェクトの一環の、千年希望の丘プロジェクトで仙台の岩沼市というところに行ってきました。ブランディアでは、ブランディアチャリティープログラムという買取金額の中から、自身で金額を設定し、1円からでも気軽に寄付ができるプログラムを実施していて、その1つの団体に、森の長城プロジェクトがあります。千年希望の丘プロジェクトも森の長城プロジェクトと同様、植物学者の宮脇昭先生が進められているもので、被災地の海岸沿いに瓦礫を埋めて、そこに植樹していき大津波から命を守る防波堤を創るというものなのですが、これがすごく良いんですよ。普通は防災林とかって松などのイメージかと思うんですが、実はタブの木などの直根型って言われる下に根が深く生えるようなものの方が強くて倒れないんですね。また、松などは藁を巻いて一年に一度メンテナンスをするのが普通ですが、そんなの自然界ではしてないですよね。手をかけなくても、勝手にすくすく育つような生態系を作らなくちゃいけないよね、というのが宮脇先生の考え方なんです。そういうバランスの良い樹木で防災林をつくるための植樹を、千年希望の丘プロジェクトのメモリアル樹望(きぼう)式として、四千人で三万本の苗木を植えてきたんですよ。
やました
これは土台は瓦礫なのですか?
竹内
瓦礫と土ですね。スコップで掘ってると瓦礫にがんがんぶつかるんです。瓦礫を外に運ぶのではなく、そのまま防波堤の土台にしちゃうんですよ。瓦礫が入っていることによって土の中に空間が生まれて、根が呼吸しやすくなりますし、土が堅いとなかなか根が広がってかないというところで、瓦礫はすごく良い役割をしているとおっしゃってました。
加藤
面白いし、すばらしい活動ですね。すごく合理的ですし。これはやっててすごく貢献感がありそうですね。
やました
こういった植樹の方もある一方、私が断捨離的視点から関わっているのは間伐の方なんです。放置されている杉は過密で窒息した状態になるから、逆に子孫を残さなきゃと必死になって花粉をばらまく。だから間伐することにより呼吸させてあげるというのは断捨離の思想そのもの。山は間伐し、海は植えてあげることによって、森から川が流れていって、海まできれいになる、その循環が起きるんですよね。杉は根が浅いので放置されていると土砂崩れとかにつながるのですが、間伐して、雑木林にすると、里山保全にもなります。もちろん土砂崩れも防ぐことができる。これまで間伐するってすごくお金がかかるし、売れもしないから難しかったんだけど、間伐材を燃料にするとか、売れるような方法を考えることで、持続可能な循環可能エネルギーになりますね。でも、素人が間伐ってできないじゃないですか、だから何をするかというと皮をはぐ。立木の皮を剥ぐと三年位で枯れて、自然に倒れるので、軽くなったものを持ち運ぶんです。しかも、腐らないので、土壌が弱らない。
竹内
普通間伐っていうとチェーンソーとかで切らなくちゃいけないじゃないですか。そうすると職人関係の人にしかできなかったりするんですが、皮をはぐっていうのは、子供たちでもできるんですよね。チェーンソーでやると一人一日10本がMAXなんですけど、子供たちではぐことのできる立木は、一日20〜30本いけちゃうんですよ。で、立ち枯れさせて、軽くなったのを切って工房で何か作って売ったりとか。
やました
単体単一の林や森じゃなくて、雑木林って愉しさがありますよね。
竹内
一つの種類だけが森で生えてるのはおかしいと宮脇先生はおっしゃるわけです。いろんなものが育ってて当たり前なのに、杉だけ育ってるっていうのはおかしいし、生態系として異常ですよね。
やました
結局それって、私たちは多様性の中に生きる存在ですよというメッセージですね。会社もいろんな人が集まって全体で機能するんだよという。多様性の受容ですよね。
竹内
言われてみればそうですね。
加藤
すごいですね。奥が深いですね。
竹内
本当に奥が深くて、どっから手を付けたら良いのか、まるでわかんないです。森の長城プロジェクトもあったり、立ち枯れさせて雑木林作る活動もあったり。そこで、どういう団体と組むべきなのかという点について、我々もすごく慎重にやっています。そういう意味で、今回植樹に参加させてもらい、改めてこの団体とやっててよかったなあと確信持てました。
やました
それはよかったですね。ジモティーさんも今度一緒に行きましょうよ。
加藤
ぜひぜひご一緒させてください。
やました
とても嬉しいですね、こういう形で仲間が増えるのは。
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