トゥールビヨン機構から「ギガトゥールビヨン」へ

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トゥールビヨン機構から「ギガトゥールビヨン」へ

人気ブランド「FRANCK MULLER(フランクミュラー)」の腕時計【ギガトゥールビヨン】の人気の秘密や豆知識などブランディアならではの視点でご紹介させていただきます。

FRANC MULLER(フランクミュラー)、ギガトゥールビヨンへの道程

 トゥールビヨン機構は、ゼンマイを使った機械式時計が重力の影響を受けて狂うのを防ぐための仕組みです。19世紀初頭に天才時計師ブレゲが発明した装置ですが、これを組み立てるために並々ならぬ技術が必要とされるため、20世紀になってもトゥールビヨン機構を搭載した時計を作れる時計師は数えるほどしか存在しませんでした。

 フランク・ミュラーは、独立した時計師として活動を始めた当初から、優れた腕前を発揮しました。彼は1986年にトゥールビヨン機構を搭載した腕時計「フリーオシレーション トゥールビヨン」を発表しています。また、その三年後の1989年には、トゥールビヨン機構とミニッツリピーターと永久カレンダー、すなわち時計の三大複雑機構を全て搭載した機械式時計を製作しています。けれどもこれらの時計製作は、フランク・ミュラーにとっては始まりの一歩に過ぎませんでした。

 フランクミュラーが2002年に発表した「レボリューション1」は、時計界に衝撃を与えるものでした。七時位置のボタンを押すと、トゥールビヨン機構が文字盤の表にせり出してきてその動きを眺めることができるのです。「レボリューション」は、トゥールビヨン機構が二つの軸に沿って回転する「レボリューション2」、さらに複雑な三軸での回転を見せる「レボリューション3」へと進化を見せました。

 フランクミュラーのトゥールビヨン機構搭載の時計はさらに進化し、2006年には、エターナルカレンダー、スプリットセコンド・クロノグラフ、マスターバンカーなど多くの複雑な機能を盛り込んだ「エテルニタス」が発表されました。

 2011年に発表された「ギガトゥールビヨン」は、時計に多くの複雑機構を盛り込むのではなく、トゥールビヨン機構そのものを極める方向での発展が見られるものです。4つの香箱を備え、9日間のパワーリザーブ機能を持ったトゥールビヨン機構が搭載された「ギガトゥールビヨン」は、機械美が堪能できる腕時計の一つの到達点と言えます。ちなみにフランクミュラーの複雑時計は高額なことで有名ですが、「ギガトゥールビヨン」の中で価格が最も高いのは「ギガ トゥールビヨン アルカトラズ」で、ケースと文字盤上にブラックダイヤモンドがちりばめられています。

発展するギガトゥールビヨン

 フランクミュラーの「ギガトゥールビヨン スケルトン」は、その名のとおりケースの中が透けて機械の動きが見られるだけでなく、トゥールビヨン機構が搭載された機械部分そのものが、地板、香箱、ガンギ車に至るまで徹底的に「肉抜き」加工された骨だらけの中身となっています。これはこれでトゥールビヨン機構を極めた一つの作品ですが、その後「ギガトゥールビヨン」はどのように発展しているのでしょうか。一言で言うとフランクミュラーの「ギガトゥールビヨン」は「速く・深く・美しく」といった具合に、何らかの形で、より精緻な方向へ向かっていると言えます。

 まず、2013年に発表された「サンダーボルト トゥールビヨン」は動きが「速く」なっています。それまでのトゥールビヨン機構は、秒針車の上に時計の心臓部を納めた「籠」を載せて1分間に一回転するという構造でした。ところが「サンダーボルト トゥールビヨン」は、ガンギ車の上に「籠」を載せて5秒間で一回転するという、構造上の大転換と高速回転を同時に実現した驚愕の代物で、まさに「サンダーボルト(雷電)」の名にふさわしい時計です。そもそもトゥールビヨン機構の目的はゼンマイにかかる重力の影響を打ち消して機械式時計の精度を上げることですが、この大改造は、そうした目的にも適っています。

次に、2014年に発表された「ギガ・ゴング トゥールビヨン」は音が「美しく」なっています。こちらは新開発の「ストライキング・アワー機構」を装備しており、毎正時に崇高な音色を聞かせてくれます。

そして最後にご紹介するのは「ギガトゥールビヨン」シリーズではなく、「ヴァンガード」シリーズから2015年に発表された「ヴァンガード グラビティ」です。「グラビティ」は「重力」という意味ですが、重厚なチタン製のケースの中で巨大なトゥールビヨン機構が動く様子は、一段と浮遊感を増し、まさに重力から解放された眺めが堪能できます。トノウ・カーベックスよりもどっしりした樽型のケースが特徴の「ヴァンガード」に、いろんな意味で「深み」が加わった作品と言えましょう。なお「ヴァンガード」シリーズは自動巻きやクォーツ式などムーブメントがさまざまありますが、「ヴァンガード グラビティ」は手巻き式です。

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