FRANCK MULLER(フランクミュラー)の芸術品「クレイジーアワーズ」

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FRANCK MULLER(フランクミュラー)の芸術品「クレイジーアワーズ」

人気ブランド「FRANCK MULLER(フランクミュラー)」の腕時計【クレイジーアワーズ】の人気の秘密や豆知識などブランディアならではの視点でご紹介させていただきます。

「正しく」狂った時計

FRANCK MULLER(フランクミュラー)のクレイジーアワーズ/5850CH
 フランクミュラーの腕時計には大まかに言って3つの側面があります。1つは複雑機構を搭載した機械式時計という側面。1つはファッショナブルな魅力を備えた高価なジュエリーウォッチという側面。そして最後の1つはフランク・ミュラー自身の時間に関する哲学に根ざした「遊び心」という側面です。クレイジーアワーズという腕時計は、その3つを兼ね備えた象徴的なモデルと言えるでしょう。

 クレイジーアワーズは、誰が見ても一目で「これはおかしい」ということが分かる時計です。普通の時計ならば、文字盤には1から12までの数字が時計回りに配置されているものですが、クレイジーアワーズの文字盤の数字は、7、12、5、10、3、8、…といった具合に、おかしな順序で並んでいるからです。実のところ、クレイジーアワーズの時針は時刻ごとに正しい数字のところへジャンプします。「正しく」狂った時計なのです。

 外側から見れば単に文字盤の数字の配置がおかしいだけの時計ですが、この時計が正しく時を刻むために、内部にはジャンピングアワー機構という複雑機構が搭載されています。

 ジャンピングアワー機構の発明は古く、天才時計師ブレゲがマリー・アントワネットのために作った懐中時計に搭載されていた機構だということです。ですから、フランク・ミュラーの発明ではありませんが、非常に複雑な仕組みであることには違いないのです。

 フランクミュラーの凄いところは、このジャンピングアワー機構を搭載したクレイジーアワーズを発表した翌年に、時計の世界三大複雑機構の一つであるトゥールビヨン機構を組み込んだクレイジーアワーズも発表している点です。トゥールビヨン機構に関する詳しい説明は割愛しますが、機械式時計の狂いを生む原因のひとつである重力の影響を打ち消すための繊細な装置で、世界広しといえどもこの機構を作れる時計師は10人程度しかいないということです。

 フランク・ミュラーはこう言っています「時間は人が作ったものだ、いつ何をしても良いのだ」。彼はこうした主張を表現するために、ジャンピングアワー機構を搭載した複雑時計クレイジーアワーズを創ったのです。なんと手の込んだことでしょう。そう思いませんか?

アナログ針で表示されるデジタル時計

 ジャンピングアワー機構が搭載された腕時計は、フランクミュラーのクレイジーアワーズだけではありません。ORIS(オリス)の「アートリエ ジャンピングアワー」、epos(エポス)の「パッション 3405SL」や、BVLGARI(ブルガリ)「オクト バイレトロ ジェラルド・ジェンタ」などの腕時計にもジャンピングアワー機構が搭載されています。

 これらの腕時計に共通して言えることは、時刻がデジタル表示であるにもかかわらず、いずれもアナログ針を備えている点です。ただし、オリス、エポス、ブルガリのいずれの商品も、デザインの共通の特徴として文字盤が無機質な雰囲気で整っていることが挙げられます。

 これらの腕時計と並べるとクレイジーアワーズは圧倒的に異彩を放っています。というのは、デジタル表示されることが特徴であるジャンピングアワー機構が搭載された時計でありながら、文字盤のデザインはあくまで有機的な曲線美を保っているからです。

 また、クレイジーアワーズのケースは、ロングアイランド型とトノウ・カーベックス型の二種類で展開されていますが、いずれも文字盤のアラビア数字の描く大きな曲線が印象的です。とりわけ、トノウ・カーベックス型のケースは三次元曲線だけで構成され、アールヌーボー的な美しさを備えており、人間の腕になじみの良い形状になっています。

 フランク・ミュラーは「人は時刻に縛られるのではなく時間を使う主体として時間から自由になるべきだ」との主張を込めて、時針が一時間ごとに「飛ぶ」クレイジーアワーズを作りました。この遊び心と、それを支える無駄なまでに高度な技術、人間の腕の形に寄り添ったケースと、ギョーシェ彫りの視認性の良い文字盤…思想と技術と美しさと実用性、それらすべての要素が結集されて出来ているクレイジーアワーズは、腕時計という「モノ」を越えた芸術品と言って良いでしょう。

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